ピアニスト・アーカディ音楽祭監督:  池宮正信             (IKEMIYA MASANOBU) トップページ
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Last updated 2008/09/30

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News

2008年4月から奈良新聞に毎月一回、池宮さんのエッセイが掲載されることになりました。 タイトルは「愛,感謝,平和の音楽人生」です。 HPでご紹介いたしますので一年間宜しくお付き合いください。

奈良新聞に第5回目は2008年9月25日に掲載
 連載「愛、感謝、平和の音楽人生」(池宮正信)
 
「ユニークなアーカディ音楽祭」
 
 
最初から壮大な計画があった訳ではなかった。音楽の美しさを知ってほしい、音楽 を通して心豊かにみんな幸せになって欲しいと願い行動しているうち、私が創設した アーカディ音楽祭は米国でもまれに見るユニークな音楽祭になっていた。
  母が常に愛情をもって周囲の心を明るくしていたこと、ありがたい恩師らの無私の 愛、高校時代のホスト家族の慈善活動などが種となり、禅道場で自分の本当の生き方 に目覚めた時、一斉に発芽し、それが音楽祭の原動力になっていたのだと思う。
  音楽祭で上質の音楽を提供するのは当然のこと。その上に、音楽と触れる機会のない辺ぴな六つの町の人々に気楽に音楽に親しんでもらおうと工夫を重ねた。
  ホームステイは音楽家と地元の人々の絶好の出会いの機会だ。ある時、地元のロブスター漁師の家がニューヨークフィルのバイオリン奏者、ケンを迎えた。最初は「クラシックなんて」と言っていたその漁師は、自宅の居間で練習するケンの美しい音色に惚れ込んでしまった。それ以降クラシックファンになり「人生の楽しみが一つ増えた」と喜んでいた。漁師は演奏会の翌日ケンをボートに乗せ、ロブスターを捕る楽しさを体験させてあげた。ケンは音楽とは別の世界の生き方を味わい大喜びだった。
  音楽に触れる機会に恵まれない離島の人々に音楽を届けることも大切な使命だ。メイン州には三百もの小さな島がある。離島の貧しい人々に生活必需品を配るカトリック団体の船に乗せてもらい、音楽祭の合間に島々を訪れた。ピアノがない場合が多く、自前のチェンバロを持参し音楽家を引き連れて出前無料演奏会をして回った。教室が一つの学校で生徒も島民もぎゅうぎゅうに集まり、手の届きそうな距離での演奏に目を輝かして聴き入ってくれた。
  メイン州の若手音楽家を励ますためコンクールを毎年実施し、交流・刺激の場としても活かした。優勝者には賞金ではなく、音楽祭に出演する一流の音楽家たちと共演する機会を与えた。演奏旅行で食事などの楽しいひと時までプロと行動を共にする若手音楽家の喜びに輝く顔。その経験が次のステップに役立ったようだ。「ジュリアード音楽院を卒業した」「○○オーケストラで活躍している」など今も彼らから便りが届く。
  ほかにも家族向けコンサート、ラグタイム、バラエティショー、各国の民族音楽家を招いた国際色豊かなコンサート、冬季学校プログラムなど。一九九一年にはジャパンフェスティバルを行い、東京少年少女合唱隊、尺八奏者横山勝也さん、日本フィル弦楽四重奏団、奈良在住のマリンバ奏者種谷睦子さんら多数の著名な日本人音楽家が活躍。翌年には当時高校生の天理のバイオリニスト岩谷祐之さんが演奏し、二〇〇〇年には奈良のまつぼっくり少年少女合唱団が日米親善に貢献。こうして年間一万人以上の人々が参加する音楽祭になっていった。
  一九九〇年、私が四十四歳、音楽祭十年目の年にメイン州上下両院議会から「州の文化を豊かにし、文化レベル向上に貢献した」と表彰していただいた。
  ピュアで誠実な願いは、大きな力に導かれ、いつも知らないうちに叶えられることを体験させていただいた。「みんな幸せでありますように!」。人々が幸せになると自分も嬉しくなり益々エネルギーをもらえるものだ。アーカディ音楽祭の創立者、音楽監督として二十四年の間、数え切れない地元のボランティアの人々、全米、日本、世界各国から応援に駆けつけてくれた音楽家たちに心から感謝する。音楽人生、ありがたや!

 (いけみや・まさのぶ=ピアニスト)
   =月1回随時掲載=

写真をクリックすると新聞記事へ。写真説明=アーカディ音楽祭で共演した米国の子どもたちとまつぼっくり少年少女合唱団 ら。最前列右端が同合唱団の荒井敦子主宰、右から4人目が筆者

写真=アーカディ音楽祭で共演した米国の子どもたちとまつぼっくり少年少女合唱団 ら。最前列右端が同合唱団の荒井敦子主宰、右から4人目が筆者

奈良新聞に掲載されました、第1回〜第5回のエッセイ
  コンテンツのNewsからご覧いただけます。  


奈良新聞社編集部 吉村和泉様からお知らせ
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配布出来ます。掲載紙の日付と新聞の送り先を記した紙に、
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〒630-8686、奈良市法華寺町2‐4 奈良新聞社販売課まで。
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ファンの皆様へメッセージ

“平和を求める祈り”

私をあなたの平和の為に
用いて下さい。
憎しみのある処に愛を
争いのある処に和解を
分裂のある処に一致を
疑いのある処に真実を
誤りのある処に真理を
絶望のある処に希望を
悲しみのある処に喜びを
暗闇のある処に光をもたらす事が
出来ます様に導いて下さい。


慰められる事よりも慰める事を
理解される事よりも理解する事を
愛される事よりも愛する事を
望ませて下さい。
私たちは与える事によって与えられ
進んで許すことによって許され
人の為に死ぬ事によって永遠に
生きることが出来るからです。

             
〜アッシジの聖フランシスコより〜